本科日語日本文學(xué)選讀歷年試題

本科日語日本文學(xué)選讀歷年試題上海外國語大學(xué)《日本文學(xué)作品選讀》課程期末考試（問卷）學(xué)院：日本文化經(jīng)濟學(xué)院專業(yè)：日語語言文學(xué)年級：三年級考試科目：日本文學(xué)作品選讀考試規(guī)定完成時間： 90分鐘任課教師姓名：曾峻梅一、次の文章を読んで後の問いに日本語で答えなさい。（３２點）Ａところが二三日たつうちに、內(nèi)供は意外な事実を発見した。それは折から、用事があって、池の尾の寺を訪れた侍が、前よりいっそうおかしそうな顔をして、話もろくろくせずに、じろじろ內(nèi)供の鼻ばかり眺めていたことである。①それのみならず、かつて、內(nèi)供の鼻を粥の中へ落したことのある中童子なぞは、講堂の外で內(nèi)供と行きちがった時に、始めは、下を向いておかしさをこらえていたが、とうとうこらえ兼ねたと見えて、一度にふっと吹き出してしまった。②用を言いつかった下法師たちが、面と向っている間だけは、慎んで聞いていても、內(nèi)供が後ろさえ向けば、すぐにくすくす笑い出したのは、一度や二度のことではない。內(nèi)供は始め、これを自分の顔がわりがしたせいだと解釈した。しかしどうもこの解釈だけでは十分に説明がつかないようである。もちろん、中童子や下法師が哂う原因は、③そこにあるのにちがいない。けれども同じ哂うにしても、鼻の長かった昔とは、哂うのにどことなく容子がちがう。見慣れた長い鼻より、見慣れない短い鼻の方が滑稽に見えるといえば、それまでである。が、そこにはまだ何かあるらしい。――前にはあのように④つけつけとは哂わなんだて。內(nèi)供は、誦しかけた経文をやめて、禿げ頭を傾けながら、時々こうつぶやくことがあった。⑤愛すべき內(nèi)供は、そういう時になると、必ずぼんやり、傍にかけた普賢の畫像を眺めながら、鼻の長かった四五日前のことを憶い出して、「今はむげにいやしくなりさがれる人の、さかえたる昔をしのぶがごとく」ふさぎこんでしまうのである。――內(nèi)供には、遺憾ながらこの問いに答えを與える明が欠けていた。Ｂ――人間の心には互いに矛盾した⑥二つの感情がある。もちろん、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。ところが⑦その人がその不幸を、どうにかして切り抜けることができると、今度は⑧こっちでなんとなく物足りないような心もちがする。少し誇張して言えば、もう一度その人を、同じ不幸におとしいれてみたいような気にさえなる。そうしていつの間にか、消極的ではあるが、ある敵意をその人に対して抱くようなことになる。――內(nèi)供が、理由を知らないながらも、なんとなく不快に思ったのは、池の尾の僧俗の態(tài)度に、この傍観者の利己主義をそれとなく感づいたからにほかならない。二、次の文章を読んで後の問いに日本語で答えなさい。（２８點）Ｋが①理想と現(xiàn)実の間に彷徨してふらふらしているのを発見したわたくしは、ただ一打ちでかれを倒すことができるだろうという點にばかり目を著けました。そうしてすぐかれの虛につけ噫んだのです。わたくしはかれに向かって、急に厳粛な改まった態(tài)度を示しだしました。むろん策略からですが、その態(tài)度に相応するくらいな緊張した気分もあったのですから、自分にこっけいだの羞恥だのを感ずる余裕はありませんでした。わたくしはまず、「精神的に向上心のない者は、ばかだ。」と言い放ちました。これはふたりで房州を旅行している際、Ｋがわたくしに向かって使ったことばです。わたくしはかれの使ったとおりを、かれと同じような口調(diào)で、ふたたびかれに投げ返したのです。しかし、けっして復(fù)讐ではありません。わたくしは②復(fù)讐以上に殘酷な意味を持っていたということを自白します。わたくしはその一言で、Ｋの前に橫たわる戀の行く手をふさごうとしたのです。Ｋは真宗寺に生まれた男でした。しかしかれの傾向は、中學(xué)時代からけっして生家の宗旨に近いものではなかったです。教義上の區(qū)別をよく知らないわたくしが、こんなことを言う資格に乏しいのは承知していますが、わたくしはただ男女に関係した點についてのみ、そう認めていたのです。Ｋは昔から精進ということばが好きでした。わたくしはそのことばの中に、禁欲という意味もこもっているのだろうと解釈していました。しかしあとで実際に聞いてみると、それよりもまだ厳重な意味が含まれているので、わたくしは驚きました。道のためにはすべてを犠牲にすべきものだというのがかれの第一信條なのですから、節(jié)欲や禁欲はむろん、たとい欲を離れた戀そのものでも、道の妨げになるのです。Ｋが自活生活をしている時分に、わたくしはよくかれから、かれの主張を聞かされたのでした。そのころからお嬢さんを思っていたわたくしは、③いきおいどうしてもかれに反対しなければならなかったのです。わたくしが反対すると、かれはいつでもきのどくそうな顔をしました。そこには同情よりも侮辱のほうがよけいに現(xiàn)れていました。こういう過去をふたりの間に通り抜けて來ているのですから、精神的に向上心のない者はばかだということばは、④Ｋにとって痛いにちがいなかったのです。しかし前にも言ったとおり、わたくしはこの一言で、かれがせっかく積み上げた過去をけちらしたつもりではありません。⑤かえってそれを、今までどおり積み重ねてゆかせようとしたのです。それが道に達しようが、天に屆こうが、わたくしはかまいません。わたくしはただ、Ｋが急に⑥生活の方向を転換して、わたくしの利害と衝突するのを恐れたのです。要するにわたくしのことばは、単なる利己心の発現(xiàn)でした。三、次の文章を読んで後の問いに日本語で答えなさい。（２５點）タラップの昇降口には、顔と手にホータイをした監(jiān)督や船長と向かい合って、吃り、芝浦、威張んな、學(xué)生、水、火夫等が立った。薄暗いので、ハッキリ分らなかったが、駆逐艦からは三艘汽艇が出た。それが橫付けになった。十五、六人の水兵が一杯つまっていた。それが一度にタラップを上がってきた。吁ッ?、僦鴦嚖颏筏皮い毪扦悉胜い·饯筏泼弊婴晤€紐をかけている！「しまった！」そう心の中で叫んだのは、吃りだった。次の汽艇からも十五、六人。その次の汽艇からも、やっぱり銃の先に、著剣した、顎紐をかけた水兵！それ等は海賊船にでも踴り噫むように、ドカドカッと上がってくると、漁夫や水、火夫を取り囲んでしまった?！袱筏蓼盲?！畜生、やりやがったな！」芝浦も、水、火夫の代表も初めて叫んだ?！袱钉?、見やがれ！」――監(jiān)督だった。ストライキになってからの、監(jiān)督の不思議な態(tài)度が初めて分かった。だが、遅かった?！赣袩o」を云わせない。「不屆者」「不忠者」「露助の真似する売國奴」そう罵倒されて、代表の九人が銃剣を擬されたまま、駆逐艦に護送されてしまった。それは皆がワケが分らず、ぼんやり見とれている、その間だった。全く、有無を云わせなかった。――一枚の新聞紙が燃えてしまうのを見ているより、他愛なかった。」――②簡単に「片付いてしまった」「俺達には、俺達しか、味方が無えんだな。始めて分かった?！埂傅蹏娕灓坤胜螭啤⒋螭适陇蛟皮盲郡盲拼蠼鸪证沥问窒趣扦亭à?、國民の味方？おかしいや、糞喰らえだ！」水兵達は萬一を考えて、三日船にいた。その間中、上官連は、毎日サロンで、監(jiān)督達と一緒に酔払っていた。――「③そんなものさ」いくら漁夫達でも、今度という今度こそ、「誰が敵」であるか、そしてそれ等が（全く意外にも！）どういう風(fēng)に、④お互いが繫がり合っているか、ということが身をもって知らされた。毎年の例で、漁期が終りそうになると、蟹罐詰の「獻上品」を作ることになっていた。然し「亂暴にも」何時でも、別に斎戒沐浴して作るわけでもなかった。その度に、⑤漁夫達は監(jiān)督をひどい事をするものだ、と思って來た。――だが、今度は異ってしまっていた?！赴尺_の本當の血と肉を搾り上げて作るものだ。フン、⑥さぞうめえこったろ。食ってしまってから、腹痛でも起さねばいいさ」皆そんな気持で作った。「石ころでも入れておけ！かまうもんか！」四、「鼻」（芥川龍之介）、「こころ」（夏目漱石）、「蟹工船」（小林多喜二）の中からどれか一つを選んで、感想文を書きなさい。（２００字～３００字）（１５點）上海外國語大學(xué)《日本文學(xué)作品選讀》課程期末考試（答卷）一、次の文章を読んで後の問いに日本語で答えなさい。（３２點）（一）次の文中の言葉に読み仮名をつけなさい。（１×４＝４點）侍（）滑稽（）慎む（）遺憾（）（二）「Ａ」の部分を読んで、次の問いに答えなさい。（問１～５は２點＝１０點）問１傍線部①「それ」は、何をさすか、文中から抜き出しなさい。（５０字以內(nèi)）問２傍線部②「言いつかる」とは、どんな意味か、答えなさい。（１０字以內(nèi)）問３傍線部③「そこ」は、何をさすか、文中の言葉で答えなさい。（１５字以內(nèi)）問４傍線部④「つけつけ」とは、どういう意味か、説明しなさい。（１０字以內(nèi)）問５傍線部⑤「愛すべき」は、ここではどんな意味を含んでいるか、もっともふさわしいと思われるものを次ア～オから選び記號で答えなさい。ア、うらやましいイ、すてがたいウ、ばからしいエ、あわれである オ、かわいらしい（三）「Ｂ」の部分を読んで、次の問いに答えなさい。（問６は各２點、問７～９は２點＝１０點）問６傍線部⑥にある「二つの感情」とは、それぞれどんな感情か、答えなさい。20（字と３０字以內(nèi)）（１）（２）問７傍線部⑦「その人」とはここでは誰のことか、文中から抜き出しなさい。（ ）問８傍線部⑧「こっち」とはここでは誰のことか、文中から抜き出しなさい。（ ）問９この「Ｂ」の部分には、語り手の言葉を借りて、作者の人間に対する見方が述べられているが、それは何か。文中から抜き出しなさい。（１０字以內(nèi)）（四）次の（ ）の中に適當な言葉を次のア～から選び記號で答えなさい。（２×４＝８點）芥川龍之介。近代小説家。東大英文科在學(xué)中に、第三、四次（「 ① 」）に參加し、（ ② ）に師事した。最初の傑作羅生門は黙殺されたが、「鼻」の成功で文名を得た。（ ③ ）の中樞と目されたが、虛構(gòu)の方法に徹して私小説の告白性を否定、（④）に新しい領(lǐng)域を開いた。ア、文學(xué)界イ、白樺ウ、新思潮エ、森鴎外オ、夏目漱石カ、志賀直哉キ、耽美派ク、新技巧派ケ、新感覚派コ、自伝小説サ、歴史小説シ、社會小説①②③④二、次の文章を読んで後の問いに日本語で答えなさい。（２８點）（一）次の文中の言葉に読み仮名をつけなさい。（１×４＝４點）彷徨（ ）厳粛（相応（羞恥（

）））（二）次の問いに答えなさい。（問１は各２點、問２～４?６は４點、問５?７は２點＝２４點）問１傍線部①の「理想」と「現(xiàn)実」とは何をさしているか、説明しなさい。（それぞれ20字以內(nèi)）理想 ----現(xiàn)実 ----問２傍線部②「復(fù)讐以上に殘酷な意味」とはどんな意味か、簡潔に答えなさい。（0３字以內(nèi)）問３傍線部③のように「わたくし」が「いきおいどうしてもかれに反対しなければならなかった」のはなぜか。簡潔に答えなさい。（３０字以內(nèi)）問４傍線部④「Ｋにとって痛いに違いなかった」のはなぜか。簡潔に答えなさい。（３０字以內(nèi)）問５傍線部⑤「かえってそれを、今までどおり積み重ねてゆかせようとした」の「それ」は何をさしているか、文中から抜き出しなさい。（１５字以內(nèi)）問６傍線部⑥「生活の方向を転換」するとはここではどんな意味か。簡潔に答えなさい。（３０字以內(nèi)）問 ７夏目漱石が同種のテーマを追求した一連の作品（「こころ」も含まれる）を、その數(shù)から、それぞれ前期?後期の「○○○」というが、それは何か。漢字３字で答えなさい。三、次の文章を読んで後の問いに日本語で答えなさい。（２５點）（一）次の文中の言葉に読み仮名をつけなさい。（１×４＝４點）昇降口 （罵倒する （

））漁夫 （

）搾り上げる（

）（二）次の問いに答えなさい。（問１?２は４點、問３～５は３點、問６は各２點＝２１點）問１文中の①「著剣をしているではないか！そして帽子の顎紐をかけている！」とは、誰のどんな行動を表しているか。（３０字以內(nèi)）問２文中の②「簡単に『片付いてしまった』」とは、何がどうなったのか具體的に書きなさい。（４０字以內(nèi)）問３文中の③「そんなものさ」という言葉には、漁夫達のどんな気持が表れているか。（２０字以內(nèi)）問４文中の④「お互いが繫がり合っているか、ということが身をもって知らされた」とあるが、「お互い」とは何（誰）と何（誰）をさすか、次のア～エから選び記號で答えなさい。ア、漁夫達と漁夫達

イ、漁夫達と監(jiān)督達ウ、監(jiān)督達と帝國軍艦

エ、帝國軍艦と漁夫達問５文中の⑤「漁夫達は監(jiān)督をひどい事をするものだ、と思ってきた」とあるが、「ひどい事」とは何をさすか、次のア～エから選び記號で答えなさい。答えなさい。ア、「獻上品」を作るために過酷な労働を強いること。イ、「獻上品」を作るとき、不真面目な態(tài)度でのぞむこと。ウ、「獻上品」として、いつも同じ蟹罐詰を作ること。エ、「獻上品」の中に、わざと石ころなどを入れること。問６文中の⑥「さぞ、うめえこったろ。食ってしまってから、腹痛でも起さねばいいさ」の中の次の方言を標準語に改めなさい。 め え こ っ た ろ ? ） さ ね ば い い さ ? ）四、「鼻」（芥川龍之介）、「こころ」（夏目漱石）、「蟹工船」（小林多喜二）の中からどれか一つを選んで、感想文を書きなさい。（２００～３００字）（１５點)210字上海外國語大